2014年10月22日水曜日

インスリンの皮下注射後揉むか揉まないか

動画 34 注射法 「皮内 皮下 筋肉 静脈内 注射後もむ?もまない?」

http://youtu.be/mVmelL7Fge8


この動画の回での

皮下注射後、揉むか揉まないか

について補足したいと思います。


単純に皮下注射といっても様々な薬剤の投与があります。
あくまでメヂカルフレンド社の教科書上では


「注射部位をマッサージする」

と書いてあります。

根拠として、

「マッサージをすると薬液の浸透がよく、注射による苦痛も軽減する」

とあります。



それを動画で紹介したのですが、どうもよくない評価が多いので考えてみました。


きっとよくある皮下注射で、患者さん自身の自己注射の多い


インスリン注射


が引っかかってるのではないかと。。。


なので補足します。




インスリン注射は糖尿病患者さんに、不足するインスリンを皮下注射によって投与し補うものです。
インスリン注射後は

揉んではいけない

のです。

インスリンは簡単に言うと患者さんの血糖値を下げる働きがあるのですが、
注射部位を揉むと薬剤の吸収を速めてしまい、

低血糖症状

を起こす危険があるのです。
また、薬剤の吸収速度は医学的見地によって製薬会社が計算しているのですが、
そのバランスをくずしてしまいもっとも有効な薬効を発揮できない可能性があるのです。


なのでマッサージはだめなのです。



自己注射をしてコントロールすることが非常に多い注射のため
患者指導の際にも揉んではいけないことを
十分に伝えておかないといけません。



というわけで、皮下注射後のマッサージについての補足でした。

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